イギリスで自炊

10年以上前までは「留学=ホームステイ」のイメージが定番でしたが、

現在は滞在方法が多様化していてホームステイでもセルフケイタリングや寮滞在を希望される方が増えています。

そこでこちらでお金をかけない自炊メニューを紹介したいと思います。

気になるものがあれば英語でレシピを検索したり、パッケージの裏のレシピを読んでみましょう。

切り方だけでもdice, slice, finely chopなどあり英語の勉強になると思われます。

※料理名をクリックすると英語レシピが確認できます。瓶入りのソースや味付けパウダーなどを購入するとラベルやパッケージにも

レシピが記載されており、ネット上のレシピよりも簡単なことが多いです。

 

1.ラザニア(Lasagne):少ない材料で多人数分を作れるので、誰かとシェアしたり、食べきれなかった分は翌日のランチにしたり、1食分の大きさに切り分けて、個別にラップで包んで冷凍保存して料理をしたくない時に解凍して食べるのもいいと思います。

(お金はもちろん)時間もかけたくない方は、市販のトマトソース、ホワイトソースが売られているので、他にラザニアシート(激安のものは50P以下あり)、ひき肉、玉ねぎ、チーズがあればOKです。

更に時間を短縮したい方は乾燥ラザニアシートではなく、生ラザニアシートをご利用ください。

もっとヘルシーに、といわれる場合は、ニンジンやマッシュルームなどの野菜を加えるといいと思います。

もっと味が欲しい場合はニンニクをひき肉と炒めましょう。

極端なところ、スーパーでオーブンに入れるだけの大きなものも売られています。味は保証できません。

※日本人の感覚では理解しがたいですが、パスタシートは茹でずに使うのがポイントです。茹でると出来上がりが水っぽくなります。

 

2.チリ・コン・カーネ(Chili con Carne):これも市販の瓶入りソース(英語でSauce in a jarといいます)が安いものは£1弱からあり、

このソースで男性なら2、女性なら3人分は軽く賄えると思います。

材料はひき肉、玉ねぎ、ピーマン、米、お好みでトッピングにドリトスとチーズ、

もっとヘルシーに、といわれる場合は、もっと野菜を追加、

そしてもっとメキシカンっぽくと言われる場合はキドニ―ビーンズ(水煮の缶詰があります)を追加。

ソースにも溶けそうなくらいのキドニービーンズが少量含まれていますが、別途加えると量が増えて豆なので腹もちもいいです。

 

3.ファヒタFajita:メキシコ料理です。※レシピはチキンファヒタですが出てきた画面の上部にあるRecipesをクリックすると他にもOld El Paso(という会社)のメキシコ料理セットや粉末、ソースなどを利用した他のレシピが出てきます。

ファヒタ・セット(箱で売られています)+鶏肉、玉ねぎ、ピーマン、お好みでチーズ、ワカモレ(アボカドディップ*個人的にはアボカドをつぶして自分で作った方が市販のものよりはおいしいと思います)、サワークリームを追加。

もっとヘルシーな方がいい場合は、これに野菜サラダを一緒に巻いてみましょう。

4人以上で作ってたくさん食べたい時はセットを数箱でもいいですが、粉末あるいは瓶入りのソース、ラップ、サルサを購入して作ると安上がりです。ブラックビーンズ(水煮)とお米を一緒に巻くともっと本場メキシカンっぽくなり、量も増えて一石二鳥。

もっと安上がりにしたい方、こってり目がいい方は鶏肉の代わりにひき肉利用をお勧めします。

 

4.スパゲティ(またはパスタ)・ボロネ―ズ(Spaghetti / Pasta Bolognese):その名の通りです。レシピもいらないくらいだと思います。

市販のソースにひき肉と玉ねぎ、お好みの野菜を加えるだけなので安くて早いです。

更なる時間短縮をご希望であれば生スパゲティ麺や生パスタをご利用ください。

 

5.パスタ・ベイク(Pasta Bake):これは選ぶソースを失敗するとマズイですが、口にあうソースを選ぶことができれば作り方は非常に簡単です。パスタをゆでる必要さえありません。乾燥パスタ+瓶入りソース+水をベイキング・トレイに入れてオーブンに入れるだけ。

基本的にトマトソースが無難で、ホワイトソース系は合うものは合うけど、合わなかった時は本当においしくないので要注意。

トリ肉、缶詰のツナ、ひき肉、野菜などお好みで加えてもOKです。

 

チーズ:上記154以外)に出て来るチーズはすりおろしたものですが、スーパーで既にスリおろされたものを購入するよりも、塊を購入し自分ですりおろす方が安価です。

 

お米:こちらで売っているお米はLong Riceが主でパサパサしています。炊飯器もないし、どうやって炊く?ですよね。

私は鍋で炊く場合はコーヒーカップなどをメジャー代わりにしています。

お米1カップに対してケトルで沸かしたお湯2カップで、ある程度、温めた鍋にお湯、お米を入れて沸騰したら

火を弱火にして蓋をして水気がなくなるまで待って5分から10分蒸らす。

 

メキシカンにはこのパサパサのお米が合いますが、やっぱり、日本のようなお米が食べたい、という場合は

リゾット用、またはパエリア用のお米を利用されると日本食材店やアジア食材店で手に入れるカリフォルニア米よりも安くあがります。

水加減はLong riceと同じですが、炊く前に分量のお水に15分ほどひたしてから炊き始めるとよりもっちり感がでます。

 

6.パイの缶詰:その名の通りですが、缶を開けて蓋だけを取り外してオーブンに入れるだけ。ビーフ&キドニーパイ、チキン&マッシュルームあたりが無難。値段が£1.50くらいです。これだけではおなかいっぱいにはならないと思うので、サラダや茹で野菜、ポテトなどをたしてください。

 

7.アイスランド:冷凍食品を中心にしたスーパーで幅広い冷凍食品があり、毎日、食べたくはないですが時間がない時、お金がない時には強い味方といえます。

 

8.ローストディナー:日本に比べて肉の塊は安いです。ローストディナーと聞くと難しそうですが、慣れるとオーブンに入れている間は他のこともできて結構、便利です。

お薦めレシピはこちらです。

ローストビーフはこちら→クリック

ローストポークはこちら→クリック

 

ビーフもポークも包まれているビニールにラベルが貼ってあり、作り方が記載されています。

たいてい総量÷500g×30分+30分、とあるのですがこれを信じてオーブンに入れるとお肉が固くなります

上記のビーフは途中で100強に温度を落とすため時間がかかりますが、

柔らかくて中心部分はピンク、丁度いいミディアムレアくらいにしあがります。

付け合わせはローストベジタブルやローストポテトが多いですが温度が100では一緒に野菜やポテトを入れて作ることができないので、時間に余裕がある時(4時間くらい)にお薦めです。

ポークはビーフよりも安上がりで、オーブンに入れておく時間も短くて済むので個人的にはお薦めです。

ただ、レシピにある外側の皮をパリッとさせる部分にこだわると非常に面倒で、

パリッとさせられなかった時は皮が固くて食べられないので、皮のついていないもの、

薄いものが少しだけついているものを選ばれると無駄がなくて済みます。

 

ローストポテトは先にジャガイモをゆでておいて(粉ふきいもみたいにしておく)、

オーブンに入れる前に少量の油(お肉からにじみ出た脂だと味もつくのでおススメ)でコーディングして

途中からお肉と一緒に焼き、お肉が焼きあがって切る前に少し休めておく時間、

10分くらいの間に高温で焼くと中はシットリ、外は適度の焦げ目がついたものになります。

 

ローストポークは脂が気になる、といわれる場合や時間がかかってもローストビーフ!といわれる場合は

付け合わせを茹でた野菜とポテトにするといいです。グレービーソースを作るのは面倒なので、

スーパーで£1くらいで売っている粉末でお湯で溶くものが楽です。

もっとコクが欲しい、という時は加えるお湯を減らしお肉を切った時に出る肉汁を加えるといいです。

 

お肉が残ったら、翌日、一口大に切ってシチューを作ったり、細切りにして野菜や中華めんと炒めると更に安上がりメニュー度Upです。